大学教育の虚実(3)―大学の非正規雇用事務職員

非正規雇用労働者の割合が多くなっているという。大学でも,国公私立を問わず,非正規雇用事務職員の割合が多い。大学にもよるが,事務職員の過半数を占めている例もある。労働契約法改正の余波で,最大でも5年までの雇用期間。賃金も年収200万円台が一般的。

一方で,大学でも最近はキャリア教育,キャリア支援が重視されている。学生に対する実践的な教育としては,身近で働いている大学事務職員の仕事ぶりが何よりの教材となる。ところが,そのモデルとなるはずの事務職員の多くが,年収200万円台で,最大5年間の有期雇用の労働者。なかには,学生のキャリア支援を担っている事務職員自身が非正規雇用であることも。

人格形成も含めた教育の場である大学で,格差社会の縮図が展開され,学生が目の当たりにしている。そのような場でどのようなキャリア教育が語られ,行われているのか。その虚実の前では,キャリア形成という言葉もかすんで見える。

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