大学教育の虚実(1)―広島県の教育・保育の人材養成

広島県教委が2017年度の教員採用計画を発表している。小学校は2016年度に比べて75名増の450名を採用するとのこと。受験者は例年1000名前後で受験倍率は2倍程度。受験料も無料であるため受験者のなかには,いわゆる記念受験的な例もあり,実質の受験倍率は2倍を切るはず。これには広島県教委も頭を抱えておられるのではないか。私見だが,受験倍率が5倍を切ると採用された教員の質にも懸念が生じる。

広島県教委は「学びの変革」などの教育改革を行っているところ。その基盤となる初等教育の教員の質の確保は緊急かつ重要な課題となる。広島県内の大学では,小学校教員を養成しているのは国立,市立,私立の大学で,県立の大学では養成されていない。

教員の退職に伴う需要が急増することはかなり以前から予測されていたはずであるだけに,広島県として何らかの有効な対策を立てられなかったのか,残念である。最近保育士の不足も言われるが,広島県立の保育士養成の専門学校もかなり以前に閉校となった。教育・保育を支える人材養成には,行政として長期的な展望をもって取り組むべきであろう。

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