県立広島大学に小学校教員養成課程を!!!

現在の県立広島大学は,2005年度から,県立広島女子大学と他の県立の2つの大学を統合して発足しました。
県立広島女子大学には,小学校教員養成課程がありましたが,2008年3月で廃止されました。
小学校教員養成課程の設置から廃止までの主な経過は以下の通りです。

1976年4月に,広島女子大学の家政学部児童学科に小学校教員養成課程が設置される。
1995年4月に,広島女子大学の改組に伴い,生活科学部人間福祉学科人間発達コースに小学校教員養成課程が設置される。
2003年に,県立広島女子大学と他の県立の2つの大学を統合するにあたり,小学校教員養成課程を設置していた生活科学部人間福祉学科人間発達コースの廃止が広島県庁により決定される。
2003年8月に,廃止の理由は「専門的な教育が卒業後に生かされていなかったり,就職が厳しい学科は社会的なニーズが少ないと判断した」ためであることを,当時の広島県庁担当部局が広島県議会に説明する。
2008年3月に,県立広島女子大学の生活科学部人間福祉学科人間発達コースの小学校教員養成課程が廃止される。1976年以降,500名以上が小学校教員として就職する。
2008年4月以降,広島県内で多くの小学校教員養成課程が設置される。比治山大学,広島女学院大学,広島文化学園大学,福山平成大学,福山市立大学,広島修道大学,広島都市学園大学。
その後,広島県・市教育委員会による小学校教員の採用数は大幅に増加する。広島県・市の教員採用試験における小学校教員採用の合格者数は,最低であった1998年の60名から,県立広島女子大学の小学校教員養成課程の廃止が決定された2003年には146名,廃止された2008年には317名となり,2013年には390名,2016年には491名に達して,以後さらに増加することも予想される。受験倍率は,1998年には18倍台であったが,2003年には6倍台に,2008年には2倍台に,そして2016年にはついに1倍台にまで低下し,採用される教員の資質の低下が憂慮され,指摘されている。
「社会的なニーズが少ない」として広島県庁が廃止を決めた後,多くの大学が小学校教員養成課程を設置する一方で,小学校教員の需要が急増し,広島県の初等教育を支える人材の質的低下が問題となっている。
「社会的なニーズが少ない」という広島県庁の判断が根拠のない,間違ったものであったことは明白であろう。広島県・市教育委員会の教員の人材育成にも大きな悪影響を及ぼしている。
教育県広島の再生のために,県立大学である県立広島大学に小学校教員養成課程を再設置し,広島県庁として小学校教員養成に責任を果たすべきと考える。

コメント

タイトルとURLをコピーしました