大学教育の虚実(4)―教育改革

教育改革ばやりである。大学においてもご他聞にもれず,教育改革花盛り。文部科学省のいわゆる競争的資金という餌につられて,各大学が教育改革を競っている。地方の小規模大学にも毎年数千万円の予算が与えられ,受けた大学はその消化に四苦八苦する。多くは,講演会やシンポジウム等のイベントの開催,報告書等の印刷物の発行などに浪費される結末に。

一部の大学を除けば,今の大学では,授業が成立していないのが実態。私語,途中退室,居眠り,スマホいじりなど。一方で,単位の実質化の名の下に,形式的に授業回数を確保することが至上命題。また,さまざまな教育法を,十分な吟味もなく先を競って取り入れようとしている。最近は,アクティブ・ラーニング,反転学習だそうな。

まず大学生の学習意欲を高め,大学教育を受けるに足る基礎学力を保障し,大学教育が学校教育法でうたわれている,「学術の中心として,広く知識を授けるとともに,深く専門の学芸を教授研究」(学校教育法第83条)することが基本では。それを抜きにした大学の教育改革は,お題目だけの,上滑りした,実のない,予算の浪費に堕しかねまい。

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