大学教育の混迷が続く。各大学とも,受験生,経済界,官公庁に向けて,自己をアピールするために,競って大学公式ホームページの充実にいそしんでいる。一部の大学を除いて,その内容は,○○教授がテレビ・新聞などのマスコミで取り上げられた,自大学の学生が○○の活動をした,大学として○○のイベントを開催した,というものがほとんど。大学本来の,教育・研究活動については,あまり触れられていない。
まさに大学が踊っている。どの大学も,自らの存続のために,その精力の多くを費やしている。国公私立の大学を問わず,その予算のかなりの部分を文部科学省等の官公庁に依存している。いかにして,大学をアピールして,予算を獲得し,自らの存在を確かなものにしようかということで手一杯。学生の教育の改善にまではとても力が割けないのが実情。みかけの教育改革のかけ声とは逆に,学生のための実のある大学改革にはほど遠い。
特に公立大学ではその傾向が強い。県庁や市役所にはもともと高等教育の専門家は皆無。文部科学省の指示や他大学の動向を収集しては,大学改革案なるものを10年ごとに策定し実行して,そのたびに大学を悪くし壊している。もちろん,その過程では当該大学の内外から集められた,いわゆる「御用学者」の果たしている役割も見逃せない。

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